古文献に見る石高神社

 

備前国神名帳(綿抜本または総社本)貞観5年(863年)

  石高神社

国内神名位階記(山本本、八日市本)応永(1394〜1428年)の写本

天慶ごろ(938〜947年)

  正三位石高明神

神名帳(西大寺本)明応4年(1495年)の写本

天慶ごろ(938〜947年)

  正三位石高明神

備前国神名帳(神上金剛寺本)弘安8年(1285年)の写本

  正三位石高大明神

 

備陽国誌

  上道郡神祠の項に八幡宮 円山村 創造時代不詳

 

吉備温故秘録

   村落(上道郡)円山の記述の中に八幡宮

  神社の項に 八幡宮 円山村 高原氏〔末社 稲荷〕

 

備陽記 

  八幡宮 円山村之内ニアリ末社稲荷

 

撮要録

   円山村 八幡宮 社司御野郡七日市村高原氏 末社稲荷

 

いづれも吉備群書集成、歴史図書社、昭和45年 および作陽書房、昭和45年復刻版参照

 

全国的に有名になった末社金磨宮

誤った表記の石高神社

 

末社の金磨宮は性の神様として民俗学的に有名です。しかし、残念なことながら、

西岡秀男:日本性神史、高橋書店(昭和36年)
西岡秀男:図説性の神々 
西岡秀男:世界と日本の性器崇拝の歴史、実業之本社、(昭和36年)

しかし、
嶋村知章「民俗研究7」の孫引きにより、誤って「月高神社境内にある」となっています。

嶋村知章:「岡山県下の性神」、民俗研究7、日本民俗研究会(昭和3年)
 備前で岡山に最も近いのは、上道郡富山村大字丸山の
月高神社境内にある金麻呂宮です。末社の一つで小
さい祠に赤い幕が引廻してあります……

「民俗研究7」の表紙  問題のページ  の写真へのリンク

         
石高神社の文字が載っているのを確認した本
郷土史

○幡多二千年の歩み編集委員会:幡多二千年の歩み、(平成8年)  

 第8章 神社と仏閣 に石高神社の項目がある。

 

○岡山市平井学区コミュニティ協議会平井郷土史編集委員会:ふるさと平井、岡山市平井学区コミュニティ協議

会(平成6年)  

 第6章 信仰 に石高神社の項目がある。残念ながら2ヶ所誤まりがあるので、訂正をお願いします。山門→

随身門、岩崎→岩坪

○岡山市地名研究会:岡山市制百周年記念出版 岡山市の地名、岡山市、(平成元年)
 倉富村と倉益村の項で
石山神社となっている誤った記述が見られます。いずれも石高神社のまちがいです。
円山村の項では、正しく石高神社と載っています。

○上道郡史、臨川書店、昭和61年復刻版

郷村社祭神由緒其他取調の中p631にあり

○岡山市史 宗教・教育編、昭和43

岡山市域にある神社の P79にあり

 

一般書

○奈良泰秀:寅歳生まれはバカ正直 三五館(平成18年) 干支シリーズの本。
 須勢理姫命を祀る神社として付録に紹介されています。


○岡 長平:ぼっこう横丁、夕刊新聞社、(昭和40年) 
 新編入地をたずねての「操山をめぐりて曹源寺あたり」「貴重な民俗絵馬」の項目で紹介されています。


○脇田秀太郎、岡山の絵馬と扁額、日本文教出版、(昭和50年) 岡山文庫66
 石高神社の扁額の項目があります。

○岡山を歩く 精選54コース、山陽新聞社(昭和54年)

 p27コース中に神社名と写真あり

 

○太田健一編、倉敷・岡山散歩25コース、山川出版社(2002

6567 「操山山麓から西大寺を訪ねる」でコースに出てくる。

96石高神社の項目があり、かんたんな紹介されています

 

 

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